物理学解体新書

考察が上達する秘訣

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考察が上達する秘訣を検討する

「考察が書けない」「書くネタがない」「何を書いていいか分からない」とよく聞く。
考察を書くことは確かに苦しい。
実験レポートの最大の難所といってもいいだろう。

一方で、考察をスラスラ書く学生も中にはいることも確かだ。
彼らは、なぜスラスラと書けるのであろうか?

ここでは、スラスラかけるようになるための秘訣を「小学校の作文」「新聞の投稿」と比較しつつ検討する。
「小学校の作文」も「新聞の投稿」もスラスラ書く人がいる。
彼ら・彼女らをヒントにしようというわけだ。

ここでは、スラスラ書くためのスキルアップの方法を論じる。
提出期限が迫っていて、すぐにでも考察を書きたい人は、先に「考察の書き方のコツ」を参照して欲しい。


小学生の作文課題と比較する

小学校時代を思い出し、当時の作文を振り返ってみよう。
突然、先生が「今日は作文です」と言って原稿用紙を配っても、何を書いていいか分からず、困ったことがあると思う。
書くネタがないのだ。
苦し紛れに「朝起きました。朝食を食べました」と出来事をシーケンシャルに並べるだけの作文になったりもする。


ところが、クラスの中にはスラスラ書く子供もいる。
抜き打ちの作文課題であるにもかかわらず、4枚、5枚と平気でマシンガンのように書き続けるのだ。

スラスラ書く子供には決まって共通の特徴を持っている。
普段から作文のネタを探し、ストックしているのだ。

そして、そのネタを作文にするときのために、頭の中で書き出しや、文章展開を考えているのだ。
授業で先生が「今日は作文」と言った時点では内容が固まっているので、後はすでに脳内にある文章を、原稿用紙に書き出すだけなのだ。
「今日は作文」と聞いて、「何を書こうかな」と考えている大多数の子供とは、すでにここで差がついているのだ。

このような子供は、作品を紹介され、みんなの前で先生から褒められるので、作文に対してプライドを持つようになる。
もっと作文が上手になりたいので、日ごろから優秀作文集などを読みこなして研究をするのだ。
「どのような作文が先生に好まれるか」を感覚として身に着けることができる。

作文が上手な子供は、同時に読書好きでもある。
本人には勉強している意識はないかもしれないが、読書を通して幅の広い表現方法や知識も身についてくるのだ。

こうなってくると、ネタ探しの能率も向上する。
日常のなかで、これはネタになると直感すると、同時に文章展開も頭に描けるようになる。
表現方法や知識が豊富なので、話を発展させやすいのだ。

だから「家族で旅行に行った」というような特別なイベントがなくても、あれこれとネタを持っているのだ。
凄腕になると「どこにも行かなかった」ことまで話を膨らませてネタにしてしまうという。

■次のページ:新聞の常連投稿者と比較する

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2005/09/04



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