物理学解体新書

シュレーディンガーの猫

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コペンハーゲン解釈への反論

奇妙なコペンハーゲン解釈

電子は粒子であるが、同時に波でもある。


波としての電子は、いくつかの異なる状態が重ね合わさっていると考える。


そして、人間が観測した瞬間に、重ね合わせがなくなってしまう。
複数の状態が一つに収斂(しゅうれん)してしまうのだ。


だから、粒子としての電子は観測できるが、波としての電子が観測されることがない。


このような考え方がコペンハーゲン解釈だ。


コペンハーゲン解釈によると、電子の実在が、人間による観測によって決定してしまうのである。
自然の状態は人間による観測とは無関係なはずだ。


したがってコペンハーゲン解釈は、従来の物理学の考え方とは大きくことなっていることになる。


シュレーディンガーが嫌ったコペンハーゲン解釈

シュレーディンガーは、電子波が従う方程式を見出し、量子力学の基礎を築いた。


しかし、コペンハーゲン解釈に納得することができなかった。


シュレーディンガーが、コペンハーゲン解釈への反論するために考えた思考実験をシュレーディンガーの猫という。
シュレーディンガーの猫は1935年に発表された。

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2017/05/03



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