物理学解体新書

原子核崩壊

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原子核崩壊とは

原子核は不変ではない

「原子は物質の根本単位でそれ未満に分割できず、永久不変である」と考えられていた。
しかし、20世紀に入ったころから、この考えは怪しくなった。



現在では「原子は物質の根本単位ではなく、それ未満の要素から構成される。原子核は崩壊によって他の原子核へと変化する」と認識されている。



すべての原子核が崩壊するのではない。
崩壊する原子核と崩壊しない原子核がある。
それぞれ、「放射性同位体」「安定同位体」と呼ぶ場合が多い。



原子核は核力によってまとまっている。
しかし、中性子数と陽子数のバランスによっては、核力によって原子核を維持することが難しい。
このような原子核は、非常に不安定なのだ。
このため、中性子と陽子の数の組み合わせの適切でない原子核は、時間の経過とともに放射線を出して他の原子核へと変化する。



放射線を出して、他の種類の原子核に変化することを原子核崩壊といい崩壊する原子核を放射性同位元素という。
崩壊は外からの働きかけがなくても自然に発生する。



「崩壊」といっても原子核がバラバラに分解し、原子核でなくなってしまうのではない。
他の種類の原子核に変わるだけだ。



崩壊を起こす原子核はみな大きな原子核のみと思われている場合があるが、そうではない。
たとえば炭素の同位体14C(炭素14)は放射性同位体である。

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2005/06/18



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