物理学解体新書

中間子

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中間子とは

中間子は核力の根源を説明する仮説として、湯川秀樹博士によって1935年に発表された理論である。


陽子や中性子の周囲には中間子が生まれたり、中間子を吸収する領域がある。
核子は他の核子に中間子を渡したり、他の核子から中間子を受けとったりすることで、影響を及ぼしあっている。
これが核力の正体である。


核子は不安定であって寿命が短い。100万分の2秒ほどで消滅してしまう。
消滅するまでの間に吸収されなければ核力は生じない。
だから核力は長い距離を伝わらないのである。


中性子の質量は電子の約270倍である。
電子と核子の中間の質量であることから、中性子という名前が与えられたのだ。


中性子は負の中間子を放出して陽子に変わる。
陽子が負の中間子を吸収すると中性子に変わるのだ。
中性子と陽子は一つの各種の異なった状態なのである。

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2016/11/19



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