物理学解体新書

原子核

HOME原子核物理学原子核原子核とは>原子核の構造

原子核とは

原子の構造

物質を2等分、4等分、8等分・・・と分割していくとそれ以下には分割できない単位に到達する。
これが、物質の根源となる粒子で原子という。



元々、原子は物質を構成する最小単位であり、不変であり、内部構造を持たないと考えられていた。
しかし、トムソンが電子を、ゴルトシュタインが陽子を、チャドウイックが中性子を発見するに至って、原子にも内部構造があり、最小の単位ではないことが認識されていった。



原子は中心である原子核とその周囲を取り囲む電子によって構成されている。
原子核は、さらに陽子と中性子から成り立っている。
電子はマイナス、陽子はプラスに帯電しており、極性が逆であるだけで電荷の大きさは同じである。
原子核内の陽子の数と、その原子核を取り巻く電子の数は同一なので、原子は全体で中性である。



原子は正電荷を帯びた原子核と、その原子核を取り巻く電子とで構成されている。
原子核の正電荷と電子の負電荷の絶対値は等しいので、原子は全体として中性(正にも負にも帯電していない)である。



中性子と陽子の質量はほぼ同等であるが、電子はこれらの約1840分の1である。
従って原子の質量は、原子核の質量が支配的である。
実際に原子の質量を議論する場合は、電子の質量は無視し、中性子と陽子の数の合計のみを検討すれば十分である。
陽子と中性子の数を合計した数を質量数という。




原子核の構造

原子核は陽子と中性子から構成されている。
原子核に含まれる陽子の数がその原子の原子番号である。
中性の原子が持つ電子は陽子と同数であるが、中性子は陽子とほぼ同数かやや多めである。
水素原子の原子核は陽子1個から成り立つ。



中性子と陽子は大きさ、質量ともにほぼ等しい。
電子の質量は中性子や陽子の質量の約1/1840である。
原子の質量の大部分は原子核に集中しているのだ。



中性子と陽子をまとめて核子という。
ある原子核を構成する核子の数量を質量数という。

■次のページ:核力

このページのTOPへ



スポンサーリンク

2005/06/18



スポンサーリンク

Amazon.co.jpアソシエイト



スポンサーリンク

Amazon.co.jpアソシエイト