真空放電管
放電管
放電管とは
ガラス管の両端に電極を設けた実験器具を放電管という。
電極に電圧をかけることで、放電を発生させる。
気体放電
放電管内が1気圧のときに、数万ボルトの電圧を電極に加えなければ放電しない。
しかし、ガラス管内を減圧すると(空気を抜くと)、気圧が下がるにしたがいより低い電圧でも放電するようになる。
ガラス管内の圧力が数cmHg程度の気圧だと、紐のような形の火花が発生する。
圧力が数mmHg程度まで下がると、内部の気体が発光するようになる。
この発光は陽極側ほど濃く、柱のように見えるた陽光柱という。
また陽光柱を伴う放電をグロー放電という。
陽光柱の色は気体の種類ごとに異なっている。
ガラス管内をさらに減圧し圧力が0.1mmHg程度になると、陽光柱は分断するようになる。
圧力が0.01mmHg以下になると、陽光柱は消えてしまう。
変わって、ガラス管の陽極側の内壁が蛍光を発するようになる。
内部の気体ではなく、ガラス管の内壁が光るのだ。
陰極から放射された電子の流れが、ガラス管の内壁に衝突したからである。
この電子の流れを陰極線という。
陰極線は気体の種類とは無関係だ。
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2016/12/04