物理学解体新書

防犯の基本:あいさつ



防犯対策には、さまざまな装置・製品があります。
指紋や静脈のパターン等の生体情報で個人を識別するといった認証技術があります。
このような高度な認証技術を使用した一般住居用の防犯機器も普及してきました。


機械に頼り切ることによって、かえって防犯意識が低下することが心配です。
どんなに技術が高度化しても、「防犯しようとする意思」を忘れてはなりません。


防犯の基本は近隣の人との挨拶です。
犯罪者は声をかけられることを、極度に恐れるからです。
住人と間違えられ挨拶されて、犯行を思いとどまるケースが多くあると聞きます。
知らない人であっても、近隣では挨拶を交わすほうが、防犯に役立つのです。


不法侵入を企てている者は、下見をします。
下見のポイントの一つに、住民間のコミュニケーションがあります。
住民が極度に相互の接触を避けている場合、犯行が容易になるからです。
下見のときに、住民同士の挨拶を見れば、犯意にブレーキがかかります。


挨拶は礼儀として捉えられがちですが、それだけではありません。
防犯としての意味もあることを認識する必要もあります。
挨拶は今日から導入できる基本の防犯ツールなのです。
設備も予算も工事も不要です。


犯罪者はスキを狙っています。
防犯の基本を忘れては、せっかくの防犯機器も効果が削がれます。
生体情報を利用した認証技術を駆使しても、挨拶のない地域は、犯罪者から見ればスキだらけなのです。





2005/11/01


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