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原子核分裂

結合エネルギー

アインシュタインは特殊相対性理論の中で質量とエネルギーが相互に変換できることを導き出した。
E=mc2、つまり、質量に光速の二乗をかけたものがエネルギーに変換しうるというわけだ。



例えば1gの物質をエネルギーに変換した場合、得られるエネルギーはJだ。



ここに陽子92個、中性子143個の合計235個がバラバラの状態であったとする。
核子1個の質量をMとした場合、これらを合計した質量は235 Mとなる。(陽子と中性子に質量の差はないとして)



では、この235個を用いて235Uの原子核を作った場合、質量はどうなるか?
答えは235 Mよりも小さくなる。
核子同士が結合するためのエネルギーとして質量が減ったのだ。これを質量欠損という。



さて、ここで核子1個あたりの質量欠損を見てみよう。
つまり原子核全体での質量欠損を核子の数で割ればいいのだ。
核子1個あたりの質量欠損は原子番号によって異なり、鉛あたりでピークとなる。



ここにエネルギーを取り出すためのヒントがある。
「質量数の大きい原子を分裂させる方法」、そして「質量数の小さい原子を融合する方法」である。



質量数の大きい原子を分裂させる方法とはこうだ。
例えば、235Uに中性子を衝突させる。
すると、235Uは原子番号40〜60位の原子二つに分裂する。(具体的にどんな原子になるかは偶然に左右される)ところが40〜60位の原子は、核子1個あたりの質量欠損が235Uに比較して大きい。



235が分裂して生成された原子核は、質量が余ってしまうのだ。
この余った質量がE=mc2の関係式によってエネルギーとして取り出されることになる。



この原理を産業に利用した場合が原子力発電であり、兵器に導入すれば原子爆弾となる。



質量数の小さい原子を融合する方法として、水素核融合反応がある。
水素核融合反応は太陽が光輝くメカニズムでもある。




連鎖反応

235Uに中性子が衝突した場合の反応を見てみよう。

この反応では核が二つに分裂する以外に中性子が2〜3個生成される。
この中性子が近くにある別の235Uに衝突すると、これも分裂し中性子を2〜3個生成する。



周囲に235Uが十分にあれば、この反応は順次連続して発生する。
これを連鎖反応という。

この連鎖反応が及ぼす効果は大きい。
1個の原子核が分裂してエネルギーを開放する同時に、中性子の放出により他の原子核の分裂も促すからである。



分裂一回あたりの放出される中性子の数を調整できれば、連鎖反応のスピードを制御できることになり、定常的に熱を取り出すことができる。 これが原子炉だ。



原子炉では、制御棒を炉心に出し入れすることにより、中性子の吸収量を変化させ、連鎖反応のスピードを制御している。





原子・原子核用語も参照してください。



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2005/06/18/

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